人間は、自分の体を勝手に守るように作られています。
ようするに、刺激があると肌を守ろうとして皮脂が多く分泌されるのです。
①洗顔・摩擦など物理的な刺激
1.肌の膜が、擦ったり洗いすぎで剥がれる
↓
2.肌がむき出しになって、ホコリや菌が入っちゃう
↓
3.「脂でふたをしろ!」と命令が出る
↓
4.皮脂が多く分泌される
②乾燥(洗顔後の放置も含めて)
1.肌から水分がどんどん逃げる
↓
2.乾燥して、ホコリや菌が入っちゃう
↓
3.「脂でフタをして、水が逃げないようにしなきゃ!」となる
↓
4.皮脂が多く分泌される
③紫外線
1.日焼けする=肌が焦げる
↓
2.傷つけないように脂の膜でガードしようとする
↓
3.皮脂が多く分泌される
④石けんやアルカリ性の化粧品
1.強い石けんやアルカリ性の洗顔料で洗う
↓
2.もともと弱酸性の肌が、アルカリ寄りになる
↓
3.元に戻そうと、弱酸性の皮脂を多く分泌する
⑤軽い炎症・アクネ菌(=体の内部からの刺激)
1.肌でアクネ菌と戦っている
↓
2.肌の細胞が「敵が来たぞ!」となり、バリアを強くする
↓
3.そのバリアが皮脂であり、多く分泌される
こんなかんじで、皮脂の分泌が増えます。
●刺激の種類 | ●皮脂分泌量の増加 |
①洗顔・摩擦 | 約20〜40%増(洗顔後数時間) |
②乾燥 | 約35〜60%増(個体差あり) |
③紫外線 | 50〜80%増(UVB照射後48h) |
④石けん・アルカリ刺激 | 20〜30%増(pH上昇後3時間以内) |
⑤軽い炎症・アクネ菌 | 最大80〜100%↑(アクネ菌刺激) |
皮脂が通常の+50%以上(正確には1.5 mg/cm²/day)で角栓(非炎症性ニキビ)がかなりの確率でできやすいので、
刺激はだいぶ角栓に貢献しているわけです。
この程度の刺激くらいでは、バリアは壊れない、問題なく機能しているなら、強い洗顔や刺激をしても良いですが
そうじゃなきゃ、皮脂を増やし、角栓・ニキビに繋がります。
常に赤いニキビの前段階のようなものがあったり、ニキビがある人は肌が強くないので注意!
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